まだ痛みのない小さな虫歯から抜歯が必要な大きな虫歯まで、虫歯の進行度によって、レジン(プラスチック)、金属、ポーセレン(セラミック)などで、修復していきます。
虫歯で何本も歯を抜くことは、技術の進歩等により最近では少なくなってきました。しかし、歯周病によって多数の歯を失うことはめずらしくありません。
虫歯と違って、あまり痛みもなく、歯に穴があくということもなく、見た目にもわかりにくいため、気がついたときには、進行した状態になり易いのです。別名、沈黙の疾患とも呼ばれることもあります。
治療には、基本となる日頃のブラッシング(歯磨き)、歯石除去、時には、歯肉の小手術があります。また、入れ歯やブリッジなど、失った歯を補う補綴(ほてつ)との兼ね合いも考えながら進めていきます。
虫歯や歯周病で歯を失った場合、失った歯を補う治療を補綴(ほてつ)治療といいます。大まかに分けると下記のように分類されます。
・部分入れ歯(数本〜多数の歯がない場合)
・総入れ歯(全ての歯がない場合)
・1〜2本程度や飛び飛びに、歯がない場合
現在では、第3の方法として、インプラント治療が選択される場合もあります。
大切なのは、歯を失ったときは適切な方法で速やかに補うということです。1本位の歯がなくても食べるのに不自由しないからといって放置していたり、合っていない入れ歯を無理に入れていると、数年後には、全体の咬み合せが変化して、治療することができなかったり、大変苦労することも数多くあります。
当院では、定期健診に力を入れています。虫歯の治療が終わった後、半年程度に1度の割合で、再度検診させていただいています。半年程度では、まず大きな虫歯はできません。仮に虫歯になっていても、簡単な方法で痛みもなく治療できます。また歯周病の元となる歯石は半年くらいで多少付着してくるので、これらを除去し歯のクリーニングをします。
定期健診に応じていただいている患者さんは、長い期間でみると、通院回数も少なく、痛んだりすることも少ないようです。
基本的には、大人と同じように、虫歯や歯周病の治療が主なものです。しかし、子ども特有の虫歯の出来方や、乳歯の特徴、永久歯への生え換わりなどを考慮して治療を進めていきます。
また、子どもの虫歯は保護者の方の日頃のケア(仕上げ磨きなど)が大きな要素となりますので、周りの方々の協力が大切です。 |